2010年04月03日

30年ぶりの従兄弟

今週の月曜日、

“従兄弟のH君が亡くなったよ。。。”

という連絡がありました。


歳が離れている事や、高校卒業後はお互い本土で生活して
いたこともあって、全く会う機会もなかったH君。
でも、H君と歳の近い姉の存在や、家がお隣ということもあって、
幼いころはわりと身近な存在でした。


私の中でのH君はいつも満面の笑顔で、それ以外の表情を
思い出せないというのが正直なところですが、やっぱり他の
人に言わせても“Hほど優しい人はいない”でした。


そんなH君が兄弟の手に抱えられ、遺骨となって今日島に
帰ってきました。

お葬式の遺影でもやっぱり満面の笑みで、ほぼ30年間も
会ったこともないのに、なんだかその笑顔を見ているだけで
昔のH君を思い出して泣けてしまいました。。。



晩年は島に帰りたいと言っていたそうですが、色んな理由が
あってそれも叶いませんでしたが、飛行機の欠航や遅延など
があったにもかかわらず、様々な移動を駆使し、今日みんなが
待つ島へやっと帰ってくることができました。


むちゃくちゃ苦労が多い人生だったようですが、H君はそんな
事は一言もださず、身内の心配ばかりしていたそうです。


普段は絶対に泣かない年長の従兄弟の涙を、今回は初めて
見ました。

“Hにも、幸せと感じる時があったのかなぁ・・・”

それが一番の気がかりのようです。


でも、たくさんの人がH君のために涙を流している光景を見ると、
人生は目に見える幸・不幸で図れるものじゃないのかも。。。
と素直に思える自分がいます。

でも、H君のように生きるには、そこまで深くなれないけれど。。。
ほぼ30年会っていないけれど、H君のことをもっと知りたいと思
いました。


でも、とりあえず今は 

“おかえりなさい、H君” 

そんな気持ちです。


同じカテゴリー(徳之島(人))の記事画像
目から鱗のガイド体験
石原夜叉坊
関西のシマんちゅと2世たち
NPO法人いせん
本土でガンバル島んちゅ~(青森編)
2011年-夏(たくさんの身内に会いました♪)
同じカテゴリー(徳之島(人))の記事
 目から鱗のガイド体験 (2014-01-28 10:50)
 石原夜叉坊 (2014-01-24 11:17)
 関西のシマんちゅと2世たち (2013-06-20 10:52)
 大阪の徳之島2世たち (2012-08-06 22:30)
 NPO法人いせん (2012-03-07 22:26)
 本土でガンバル島んちゅ~(青森編) (2012-02-22 19:31)

Posted by トミヤムクン at 02:08│Comments(8)徳之島(人)
この記事へのコメント
幼少の頃の ひ〇くに君 を思い出し 心痛む思いです
聖週間のこの時にイエスキリストと共に天国に召されたのでしょうか
安らかに憩わんことを 心よりお祈り申し上げます
Posted by 加茂のしもちゃん♪ at 2010年04月03日 08:32
加茂のしもちゃん


遺骨が到着した後、一度家に立ち寄ってからすぐに
前野のお墓に行くと、そこでもたくさんの人がH君の
到着を待っていました。

H君の遺影の写真は、しもちゃんが覚えている
H君がそのまま歳をとったような感じだと思い
ますよ。

あの笑顔は、みんなが覚えているH君そのもの
でした。
Posted by トミヤムクントミヤムクン at 2010年04月04日 02:09
少し丸顔のあの笑顔・・・

涙・・・
Posted by 加茂のしもちゃん♪ at 2010年04月04日 06:52
ご冥福をお祈りします。  m(__)m

で、
カマレ~=爺ちゃんの名前
新生児は爺ちゃんの名前に”小"をつけて”カマレ~グヮ~”と呼ぶ!(幼名?)
ぜんぜん違う名前又は呼びやすいように省略した(清吉→キヨシ)
等の名を持った友が数名いた!?

こんな感じ。 ^^;
Posted by カマレ~ at 2010年04月04日 11:12
しもちゃん

うん。本当にあのまんまのH君だったから、余計に
悲しかったです。 (;;)
Posted by トミヤムクントミヤムクン at 2010年04月04日 14:36
カマレ~さま

えー!沖縄でもその言葉を使うんですか!?

ここでも幼子に“かなけぇ~(可愛い)われんぐゎ~(子供)”
とかいってよくほおずりしたり、されたりしました(^^)

やっぱりルーツは一緒なんですね~
Posted by トミヤムクントミヤムクン at 2010年04月04日 14:40
血が繋がっているとか、知り合いで思い出があると、特に 悲しいですよね。
現世でどれだけ意味のある生き方をするか?
悲しいことを体験する度に考えさせられます。

従兄弟といっても、なかなか付き合いは難しいですが、これからのことを考えてうちは→いとこ会←を発足しました。ま~、連絡網作成くらいですけど。

うちの田舎も島で、昔は嫌だな~!!と思っていましたが、大人になって、
血の繫がりや、伝統の継承等、人の付き合いの濃さ。
誰かがする。。。という考えではいけない!!
大変だけど・・・自分から動かなきゃ~いけないんだ!!
物事を続けていくって、みんなの気持ちが大切ですね。

悲しい出来事の後、こんなことを考えます。・・・ということは、その人のお蔭で考えれた!考える時間が持てた!!ということです。

なので、いつも葬儀の後は

ありがとう。という気持ちになります。

従兄弟さまのご冥福をお祈り致します。
Posted by 美童 at 2010年04月04日 16:24
美童さま


お久しぶりです!

イトコ会、素敵ですね!

昔、高校を卒業して島を離れるときに親戚から

“何かあったときは家族・親戚ほど頼れるものはないから
その繋がりを大切にしなさい”

といわれたことがあります。

その時はあまりぴんと来ませんでしたが、去年徳之島に
戻ってきて、そのつながりの大切さをしみじみ感じます。

何かあれば助けてもらったり、こちらもお手伝いできる
事があれば手を貸してあげたり、そんな結(ユイ)のつ
ながりが自然とできているんですよね。


>現世でどれだけ意味のある生き方をするか。

たくさんいる従兄弟のうち、初めて従兄弟を亡くしてみて
私もなんとなく考えさせられました。


美童さん、ありがとうございました。
Posted by トミヤムクントミヤムクン at 2010年04月04日 20:44
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。